color harmony

色彩を自由自在に操るために

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明度と彩度の違い

RGBのような混色系で色を選ぶのは難しいからHSVのような顕色系で色を選びましょうという説明がよくあります。赤・緑・青じゃなくて色相・明度・彩度ですね。
 
でも意外と直感的に分かりずらいのが明度と彩度。明度とは明るさのことで彩度とは鮮やかさのことと言われますが、明るさってなに?鮮やかさってなに???となりがちです。
 
そこでここではもっと直感的に分かる説明をしたいと思います。
 
実は色を「純色の色+白色の量+黒色の量」と考えると分かりやすいです。実際にオストワルト表色系ではその考え方に基づいて色を決定します。
 
では次の図を見てみましょう。
 

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この図は色相を緑として、明度と彩度を変化させたグラフです。(色相と明度と彩度をすべて変化させると3次元になるので色相を固定して明度と彩度が変化する2次元で考えます。)
 
この図では一番外側にある色を円グラフを用いて純色と白と黒の量で表しています。純色とは混じりっ気のない色のことです。混じりっ気がないとは白と黒が全く入っていない色のことです。
 
まずは横のラインを見てみましょう。横のラインは彩度を表しています。純色と白と黒の量を見てみると、彩度が高い色は純色の色が多く、低い色は純色の色が少なく白や黒の量が多くなります。淡い色とは純色が少ない色のことです。逆に鮮やかな色とは白や黒の量が少ない色のことです。
 
今度は縦のラインです。縦のラインを見てみると明度が高ければ高いほど白の量が多くなります。逆に明度が低くなると黒の量が多くなります。
 
つまり彩度とは純色の色の量のことで、明度とは白と黒の量のことになります。白の量が多ければ明るく、黒の量が多ければ暗くなります。
 
最後にまとめると、
彩度
白や黒に対する純色の色の量。純色の量が多いほど鮮やかで少ないほど淡くなる。 

 明度

白の量が多いほど明るく、黒の量が多いほど暗くなる。