色相環の順序
色相環とは下図のように色が環状につながった図のことです。
隣同士の色は明度や彩度が類似し反対の位置にある色は補色と言って隣同士とは逆に高いコントラストを表します。インパクトの強い配色を選びたいときによく使う配色です。
さて、ここでこの色相環とはいったいどの順に並んでいるのかを考えてみましょう。
もともと色相環を最初に作り上げたのはあのアイザック・ニュートンです。1600年後半のことです。
それまでは白から黒に向かって直線的な順序だったようです。白と黒の間に純色の色の薄さと濃さに基づいて色を並べていました。そのため黄色は白に近くなり、青は黒に近くなります。その歴史は2000年ほど続きました。
でもニュートンはプリズムを用いてスペクトルを発見し光には様々な波長をもった光が存在することを証明し、それぞれバイオレット・インディゴ・ブルー・グリーン・イエロー・オレンジ・レッドと呼びました。これらは波長順に並んでいて、それらをつなげることで環状にしたわけです。つまり色相環は光の波長順に並んでいることになります。
ちなみになぜ7色を選んだかというと、それは音階に合わせたそうです。音階という自然の摂理に色彩も対応していると考えたわけです。